「介護職の人間関係は悪い・・・」
そんな噂を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
でも、実際は・・・。
介護職に興味のある方の中には「介護職の人間関係は悪い」ということを耳にした方もいらっしゃるのでは?
でも、ネットでも情報や噂だけで実際はどうなのか気になるところ。
今回はそんな方向けに「介護職の人間関係は本当に悪いのか?」を
- 厚生労働省統計データ
- 介護職の方の実際の声
を使って調べてみました。
「介護職の人間関係って良いの?悪いの?」
と介護職の人間関係について興味のある方はぜひ参考にしてみてください!
目次
このコラムを読むとどんなメリットがあるの?
このコラムを読むことで次のようなメリットがあります。
介護職の人間関係が悪いのかを
- データから客観的に知ることができる
- 実際の介護職の体験談から分かる
さらに
- 人間関係の悪い介護職の職場の見極め方
- 人間関係の悪い介護職の職場に就職しない方法
も知ることができます。
統計データから分かる!実は介護職の人間関係は悪くない!?
悪い悪いと言われている介護職の人間関係。
ですが、その情報元を調べてみると
- SNS
- インターネット
- ウワサ
による根拠のないものがほとんど。
実際は介護職の人間関係はどうなのでしょうか?
離職率で分かる職場の人間関係!
一般的に
職場の人間関係が悪いと離職率が高い
と言われています。
考えてみると当たり前のことで、人間関係が悪い職場はすぐに人が辞めてしまうため離職率が高くなります。
そのため、離職率を調べることで介護職の人間関係が悪いのかを客観的に知ることができます。
厚生労働省のデータから見る離職率!
厚生労働省では、業種別の離職率をデータとして公表しています。
もちろん介護職も対象となっています。
そんなデータを使って他の業種と介護職を比べることで人間関係が悪いのかを知ることができます。
では、実際に厚生労働省のデータを見てみましょう。
グラフは離職率を比較したデータで「グラフが高いほど離職率が高い」ことを示しています。
データ中でも最も離職率が高いのは
飲食サービス業で28.6%
最も低いのは
金融業の8.7%
です。
ちなみにこのグラフの中の医療・福祉が介護職になります。つまり・・・
介護職の離職率は14.7%
ほかの業種と比べみると意外に「離職率は高くない」ことが分かります。
もちろん、福祉だけでなく医療業種も含んでいますがその分を考慮してもそこまで離職率が高くないことが分かります。
離職率から見ると介護職の人間関係が悪いわけではない!
このように離職率を見てみると
介護職の人間関係は世間で言われているほど悪くない
ことが分かります。
データの次は実際に介護職として働いている方の声を聞いてみましょう。
介護職の人間関係は良いの悪いの?現場の声!

私はパートで自宅の近くにあるデイケアで働いています。
仕事の内容は利用者の方々の送迎や入浴や食事の介助、リクリエーションの企画運営などで、勤務時間はいつも忙しく過ごしています。
デイケアの主任さんは看護師の免許をもっている40代後半の女性ですが、穏やかで優しい方なので利用者さんたちから頼りにされ、私たち従業員からもとても慕われています。
職場には20代から50代まで10人近いスタッフが働いていますがみんな気さくで仲が良く、月に1度のお食事会兼飲み会は和気あいあいと盛り上がります。
主任さんはその月に誕生日の人にはソックスやハンドタオルなどちょっとしたプレゼントを忘れずに用意し、ねぎらいの言葉を書いた可愛いカードを添えてわたしてくれます。
職場の人間関係が良いのは主任さんの面倒見のよい大らかな優しさのおかげだと感謝しています。
私が入浴介助の時利用者のおじいさんにお尻を触られて困っているときにも、主任さんがきちんと話してくださったのでもめ事にならずスムーズに仕事ができるようになりました。
またなかなかお風呂に入ろうとしないおばあさんも、主任さんがひと声かけると笑顔で入浴をしてくれるので介護の現場を良い雰囲気にしていくためには包容力のある温かい人柄が大事なのだといつも勉強させてもらっています。

介護士と看護師の人間関係の悪い職場に勤めたことがあります。
その時、入職した時は全くそんな雰囲気がなかったので良い関係と思っていました。
ところが、カンファレンスをする時などもめることが結構ありました。
その時、理論で言いくるめてしまう看護師に対してとても嫌な思いをしました。
同じ仕事をしているので、やっぱり仲良くしたいですね。
介護関係の仕事は助け合いが大切なため、助け合いがないとその職場で働くことが嫌になってしまいます。
看護師であっても、介護士の仕事を快く手伝うことが必要だと感じます。
同じ職場でいがみ合っていると、そのことが入所者にわかってしまう時もあります。
そんな風になると余計に仕事をすることが辛くなるので、介護職は「職員同士の人間関係の良い職場で仕事をすることが一番いいんだな」と改めて感じました。

介護士の中でこの人についていきたいと思うそんな人がいて、とても人間関係が良かったです。
それは年配の介護士でとても人柄良い人でした。
年配の介護士の中には動かない人も結構います。
ですが、その職場では公平にどの介護士さんもとても動いていました。
そんな職場になっていたのは、その人柄の良い年配の介護士さんがいたからです。
その人の頑張っている姿を見て「自分たちもこんな風になりたい」そんな風に感じることができました。
さらに「みんなで明るく協力し合う」そんな雰囲気がありました。

私が勤めていた職場では、介護士同士がとても人間関係が良かったです。
というのもワークライフバランスということをとても大事にしていたからだと思います。
トップの方の方針がそのようになっていたので、職場の風土として「ワークライフバランスをよくしたい」というそんな感じがありました。
そういった雰囲気の職場なので、休みたい時に休みを取ることができていました。
そのため、両親のことや子供のことなど、積極的に見ることができました。
他の業種の人間関係は?働いた方の体験談!
介護職以外の職場の人間関係はどうなのでしょうか?実際の体験談を見てみましょう。

私は全体で15人程の小さな会社に事務員として就職しました。
そのうち女性は私を含めて10人で、仕事にとても厳しい先輩方が多かったです。
入社後に人がすぐ辞めるとは聞いていましたが、人間関係の悪さに3年で退職してしまいました。
仕事は忙しい中にもやりがいがあったので、本当はまだまだ続けたかったのが本音です。
ですが、一人前に仕事ができるようになった途端に、厳しい先輩方の態度は急変し、女性同士の陰口、無視に耐えられなくなり、ストレスから体調を崩し、段々と職場に馴染めなくなりました。
段々本人に聞こえるように後ろから悪口を言われたり、トイレへ行っている時にコソコソ話をされトイレから戻ってくると何もなかったかのように急に静まり返ります。
そんな中、出勤前には必ず腹痛がおき、仕事中は腹痛と下痢になり体調は悪化していき、職場に馴染めなくなった私は退職しました。
今思えば、自分の体を壊してまで働く場所ではないと気づけてよかったです。

私はコンビニで働いていたのですが、リーダーがヒステリーを度々起こして、お客さんの前で怒鳴られたりして、最悪の状態でした。
なぜそんなに怒られないといけないのかわからず・・・。
同じように働いている外国人には優しく接しているのに、日本人の私にはきつく当たっていて、我慢ができませんでした。
特に大きなミスをしたわけではないのに、ガミガミ言われていつも嫌な気分になっていました。
仕事を辞めることになったのもそのリーダーが原因でしたが、それをはっきりということができず、体調不良が原因ということにしました。
オーナーからもきついことを言われて、それ以上働くことは無理だと思いました。
フラフラになりながら検品をするのですが、お客さんが来たことに気づかなかったりして、怒られてばかりで険悪な雰囲気でした。
人間関係の悪い介護職の職場の見極め方!
誰だって人間関係の悪い職場で働きたくないもの。
実際、人間関係の悪い職場を避けるためはどのような点に気を付けたらいいのでしょうか?
実際に気を付けるべきポイントをまとめました。
常に求人が出ている
ハローワークなどで常に求人が出ている介護事業所は要注意です。
というのも、そうった介護事業所は
- 離職率が高い
- 入ってはすぐに辞める人がたくさんいる
- 評判が悪く人が集まらない
などの問題がある可能性が高いため。
常に求人が出ているかが分からない時はハローワークの相談員さんに確認をしてみましょう。
1週間以内にすぐ退職した人がいる
入職してすぐに辞める人がいる職場はたいてい人間関係が悪いです。
というのも
- 新人いじめ
- 業務をまったく教えてくれない
などの問題がある可能性があるため。
そういった介護職の職場は避けるのが無難です。
うつ病で休職している人がいる
人間関係の良い介護職の職場であればうつ病の職員がでることがありません。
もし、うつ病で休職している方がいたら要注意です!
変な朝礼がある
一般的な常識からみて「おかしい・・・」と感じる朝礼をする介護職の職場があります。
そういった朝礼では、たいていミスをした職員をつるし上げる等の職員いじめがあります。
もちろん、こういった職場の人間関係は悪いです。
人間関係の悪い介護職の職場に就職しないために!
職場見学をする
実際に働く前に職場見学をするのは一番おすすめの方法です。
人間関係の悪い介護の職場はピリピリした雰囲気があります。
職場見学をしたときにそういった違和感を感じたら、要注意です。
職場見学は
- 自分で直接申し込む
- 転職サイトのエージェントに仲介してもらう
などの方法で行うことができます。
離職率を教えてもらう
- ハローワークの相談員
- 転職サイトのエージェント
などに直接、希望している求人の離職率を聞いておきましょう。
離職率が高いと人間関係の悪い職場である可能性があります。
離職率と合わせて、
- 就職後すぐに辞めた人はいないか?
- 人の入れ替わりが激しくないか?
も聞いておいたほうが良いでしょう。
転職サイトを利用する
転職を支援してくれる転職サイト。
最近はその種類もたくさんあって、
人間関係の良い職場のみを紹介してくれるサイト
もあります。
人間関係の悪い職場に就職しないためにはそういったサイトを利用するのもおすすめです。
情報を集めたうえで職場選びを!
人間関係の悪い職場に就職しないためには情報集めが何よりも大切です。
ハローワークはもちろん、求人雑誌や転職サイトなど利用できるものはすべて利用して自分の希望にあった職場を見つけましょう。